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無料イラスト生成AIおすすめ7選|選び方・著作権も徹底解説

「アイデアはあるのに、イラストが描けない…」

「ブログや資料に、手軽に使えるオリジナル画像が欲しい」と感じていませんか?

近年、AI技術は目覚ましく進化し、簡単なキーワードを入力するだけで、プロ並みのイラストを自動で生成できるようになりました。

実際に、画像生成AIを含む国内の生成AI関連市場は、2028年度には1兆7,397億円規模に達すると予測されるなど、その注目度は急速に高まっています。

参考:富士経済グループ|生成AI関連の国内市場を調査

しかし、多くのサービスが登場する中で、次のような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

  • 「どのツールを使えばいいの?」
  • 「無料で始められるものは?」
  • 「作ったイラストの著作権はどうなるの?」

この記事では、数ある選択肢の中から本当におすすめできる無料のイラスト生成AIサービスを厳選してご紹介します。

さらに、失敗しないためのツールの選び方から、安心して利用するために不可欠な著作権の知識まで、初心者の方がつまずきやすいポイントを分かりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 無料から始められる、おすすめのイラスト生成AIサービス7選
  • 自分の目的に合った、最適なツールの選び方
  • 安心して利用するために不可欠な、著作権の知識

1.イラスト生成AIとは?仕組みを簡単に解説

イラスト生成AIとは?仕組みを簡単に解説

イラスト生成AIとは、ユーザーが入力した「プロンプト」と呼ばれるテキスト(文章)や、元となる画像をもとに、AIが全く新しいイラストや画像を創り出す技術のことです。

「ディープラーニング(深層学習)」という技術を用いて、膨大な数の画像とテキストの関連性を学習することで、例えば「サイバーパンクな東京の夜景、猫」といった抽象的な指示からでも、文脈を理解して独自の画像を生成できます。

かつては専門的な知識が必要でしたが、現在では誰でも直感的に操作できるWebサイトやスマートフォンアプリが登場しており、高品質なイラストを手軽に作成する環境が整っています。

「生成AI」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

2.【無料から始められる】おすすめの人気イラスト生成AIサービス7選

早速、無料で利用を開始できる、おすすめのイラスト生成AIサービスをご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、ご自身の目的に合ったものを見つけて試してみてください。

1. YouCam 画像編集ツール

YouCam 画像編集ツール

概要: スマートフォンアプリにも対応し、リアルな人物からアニメ風まで、幅広いスタイルのイラストを手軽に生成できるオールインワンの画像編集ツールです。

機能:

  • 多様なアートスタイルでの画像生成
  • テキスト(プロンプト)からのAIイラスト作成
  • スマホアプリによる直感的な操作と編集

こんな人におすすめ: スマートフォンを使って、場所を選ばずに手軽にAIイラスト作成を試してみたい方。

WebサイトURL: https://yce.perfectcorp.com/ja/photo-enhance


2. Adobe Firefly

Adobe Firefly

概要: クリエイティブソフト最大手のAdobeが開発した、商用利用における安全性を重視した生成AIです。

機能:

  • Adobe Stockのクリーンなデータのみを学習に使用
  • 生成AIによる画像の拡張や、特定の部分の差し替え(生成塗りつぶし)
  • 他のAdobe製品(Photoshopなど)とのシームレスな連携

こんな人におすすめ: 企業活動やクライアントワークなど、著作権を遵守した上で安心して商用利用したいクリエイターやビジネスパーソン。

WebサイトURL: https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html


3. SeaArt

 SeaArt

概要: アニメやファンタジー系のキャラクターイラスト生成に特に強みを持つ。コミュニティ機能も活発で、他のユーザーが作成した作品やプロンプトを参考にできたり、定期的なイベントやコンテストを開催しているプラットフォームです。

機能:

  • 高品質なアニメ・イラスト風の画像生成
  • 「LoRA」という追加学習モデルを使った画風のカスタマイズ
  • 毎日無料でログインボーナス(生成クレジット)がもらえる

こんな人におすすめ: オリジナルのアニメキャラクターや、ファンタジー世界のイラストを創り出したい方。

WebサイトURL: https://www.seaart.ai/ja


4. Fotor

Fotor

概要: オンラインのデザインツールにAI画像生成機能が統合されており、イラスト作成からデザイン編集までをワンストップで行えます。

機能:

  • テキストや画像からAI画像を生成
  • 豊富なテンプレートを使った写真コラージュやデザイン作成
  • ワンクリックでの背景削除や高画質化などのAI編集機能

こんな人におすすめ: 生成したイラストをすぐにSNS投稿用のバナーやプレゼン資料のデザイン素材として活用したい方。

WebサイトURL: https://www.fotor.com/jp/


5. DALL-E 3 (Microsoft Copilot / ChatGPT内)

 DALL-E 3 (Microsoft Copilot / ChatGPT内)

概要: Microsoft Copilotの機能の一部として無料で利用、またはChatGPTの有料プランに搭載されている。長文で複雑な日本語の指示(プロンプト)を正確に理解する能力が非常に高い画像生成AIです。

機能:

  • 自然な対話形式での画像生成と修正
  • Web上の最新情報を反映した画像生成(Copilot利用時)
  • 非常に高いレベルの言語理解力と表現力

こんな人におすすめ: チャットでAIと相談しながら、自分の持つ詳細なイメージや複雑なアイデアを忠実にイラスト化したい方。

WebサイトURL: https://copilot.microsoft.com/


6. Canva

Canva

概要: 世界中で使われているオンラインデザインツール「Canva」に組み込まれたAI画像生成機能「Magic Media」です。

機能:

  • 作成中のデザイン(プレゼン資料など)に直接AI画像を挿入
  • 豊富なデザインテンプレートとの組み合わせ
  • ドラッグ&ドロップの簡単な操作で誰でも扱えるUI

こんな人におすすめ: プレゼン資料やSNS投稿、Webサイトのバナーなど、既存のデザイン作業をAIでさらに効率化したい方。

WebサイトURL: https://www.canva.com/ja_jp/


7. Midjourney

Midjourney

概要: アーティスティックで、他の追随を許さないほどの高品質な画像を生成できることで、世界中のクリエイターから支持されているサービスです。

(※現在は有料プランのみですが、高品質AIの代表格としてご紹介します)

機能:

  • 写真と見間違うほどのリアルで芸術的な画像生成
  • 独自のパラメータによる詳細な画風やクオリティの調整
  • コミュニケーションツール「Discord」上でコミュニティと連携しながら利用

こんな人におすすめ: 品質に徹底的にこだわり、アート作品と呼べるレベルのイラストを本気で創り出したいプロフェッショナルやハイアマチュアの方。

WebサイトURL: https://www.midjourney.com/

3.失敗しない!イラスト生成AIの選び方 3つのポイント

失敗しない!イラスト生成AIの選び方 3つのポイント

数あるサービスの中から、自分に最適なツールを選ぶための3つのポイントを解説します。

1. 生成したいイラストのテイストで選ぶ

AIサービスにはそれぞれ得意な絵柄や画風があります。リアルな写真風の画像が得意なもの、アニメキャラクターに特化したもの、油絵のようなアーティスティックな表現ができるものなど様々です。

各サービスの公式サイトで作例を確認し、自分の作りたいイメージに合ったツールを選びましょう。

2. 料金プランと生成枚数で選ぶ

多くの無料サービスでは、1日に生成できる枚数に制限があります。

「まずは気軽に試したい」という方は無料プランで十分ですが、「多くのパターンを試したい」「高解像度の画像が欲しい」といった場合は、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。

3. 商用利用の可否で選ぶ

生成したイラストをブログ記事、SNS広告、商品パッケージなどに使いたい場合は、「商用利用が可能か」が最も重要なチェックポイントです。

各サービスの利用規約を必ず確認してください。一般的に、Adobe Fireflyのように、学習データの著作権がクリーンであることを明示しているサービスは商用利用しやすい傾向にあります。

4.【最重要】利用前に知るべき注意点|著作権と商用利用

【最重要】利用前に知るべき注意点|著作権と商用利用

イラスト生成AIを安心して利用するためには、著作権に関する正しい理解が不可欠です。ここでは、文化庁が公開している公式見解をもとに、重要なポイントを解説します。

参考:文化庁「AIと著作権」

AIが生成したイラストの著作権は誰のもの?

現状の日本の法律では、AIそのものには著作権が認められていません。AIはあくまで「道具」として扱われます。

そのため、AIが生成したイラストに著作権が発生するかどうかは、「人間の創造的な寄与があったか」が判断基準となります。

例えば、プロンプトに数多くの試行錯誤を重ね、AIの生成物に対してさらに人間が修正や加工を加えて独自の創作物として仕上げた場合、その人間(利用者)に著作権が認められる可能性があります。

単にキーワードをいくつか入力しただけで自動生成されたものには、著作権が発生しない場合が多いと考えられています。

意図せず著作権侵害をしてしまうリスク

最も注意すべきなのは、AIが生成したイラストが、既存の特定のキャラクターや作品と酷似してしまうケースです。

もし生成物に、既存の著作物との「類似性」(似ていること)と「依拠性」(元にして作成したこと)が認められる場合、意図せず著作権を侵害してしまうリスクがあります。

特に、特定の漫画家やイラストレーターの名前をプロンプトに含めて生成した場合、その作家の絵柄に似たイラストが生成され、著作権侵害と判断される可能性が高まるため、避けるべきです。

特に商用利用する場合は、トラブルを避けるためにも、サービスの利用規約を必ず確認し、権利関係が明確なツールの利用を推奨します

5.よくある質問(FAQ)

Q. 日本語に対応しているイラスト生成AIはありますか?

はい。本記事で紹介したサービスの多くは日本語のプロンプトに対応しています。特に、ChatGPTに搭載されているDALL-E 3やAdobe Fireflyは、日本語の微妙なニュアンスも理解してくれます。

Q. プロンプト(指示文)が思いつきません。うまく作るコツはありますか?

クオリティを上げるコツは、できるだけ具体的かつ詳細に指示することです。

「〇〇(被写体)が、〇〇(場所)で、〇〇をしている」といった基本構造に、「〇〇な雰囲気で」「〇〇な画風で」といった要素を付け加えると、イメージに近いイラストが生成されやすくなります。

Q. 生成したイラストは、会社の資料やWebサイトで使っても大丈夫ですか?

商用利用にあたるため、必ず利用するサービスの「商用利用ポリシー」を確認してください。

サービスによっては、無料プランでは商用利用不可、有料プランでは可、といった規定があります。不明な場合は、著作権がクリーンな学習データを使用しているAdobe Fireflyなどを選ぶのが安全です。

6.まとめ

本記事では、無料から始められるおすすめのイラスト生成AIサービスから、失敗しない選び方、そして最も重要な著作権の注意点までを網羅的に解説しました。

イラスト生成AIは、私たちの創造性を拡張してくれる強力なツールです。

今回ご紹介したサービスはいずれも簡単な操作で試せるものばかりですので、まずは気軽に触れてみて、AIがアイデアを形にしてくれる驚きを体験してみてはいかがでしょうか。

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