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【2025年最新】ロゴ生成AIおすすめ15選|使い方・著作権も解説

近年、AI技術の進化は目覚ましく、デザインの世界も大きな変革期を迎えています。

特に「ロゴ生成AI」は、専門知識がない人でも、わずか数分で高品質なロゴを作成できるツールとして、スタートアップ企業や個人事業主を中心に急速に普及しています。

しかし、

  • 「本当に無料で使えるの?」
  • 「商用利用して著作権の問題はないの?」

といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事を読むと、ロゴ生成AIの選定で迷わず、ビジネスで安心して活用できます。

当メディアの専門家が、ツールの比較から具体的な作り方、そして最も重要な法的リスクまで、徹底的に解説します。

この記事を読んでわかること
  • 無料で商用利用も可能なロゴ生成AIツールの特徴と、自社に合った選び方
  • 具体的なツールを使ったロゴ作成のステップバイステップ手順
  • AIで生成したロゴをビジネスで安全に使うための、著作権や商用利用に関する法的な注意点
目次

1.急成長するロゴ生成AI|ビジネス活用の現在地

急成長するロゴ生成AI|ビジネス活用の現在地

ロゴは企業の「」であり、ブランドイメージを伝える重要な要素です。

かつては専門のデザイナーに依頼するのが一般的でしたが、AI技術がその常識を変えつつあります。

なぜ今、ロゴ生成AIが注目されるのか?

ロゴ生成AIが注目される理由は、その圧倒的な「速さ」「手軽さ」「低コスト」にあります。

従来、数週間かかっていたロゴデザインが数分で完了し、多くのツールが無料または非常に安価なプランを提供しています。

これにより、特に予算や時間に制約のあるスモールビジネスにとって、ブランド構築のハードルが劇的に下がりました。

AIがロゴを作る仕組みとは?

ロゴ生成AIの多くは、「ジェネレーティブAI(生成AI)」と呼ばれる技術を基盤としています。

これは、既存のデータからパターンを学習し、全く新しいオリジナルのコンテンツ(この場合はロゴデザイン)を生み出すAIのことです。

ユーザーが入力したキーワード(プロンプト)を基に、AIが膨大なデザインパターンを組み合わせて、無数のロゴデザイン案を瞬時に生成する仕組みです。

「生成AI」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

2.ロゴ生成AIツールを選ぶ3つの最重要ポイント

ロゴ生成AIツールを選ぶ3つの最重要ポイント

数多くのロゴ生成AIツールの中から、自社に最適なものを選ぶためには、3つのポイントを明確にすることが重要です。

ポイント1:【コスト】完全無料か、一部有料か

無料」を謳うツールでも、使える機能が限られている場合があります。

高解像度のデータダウンロードや、背景が透明な(透過PNG)ファイルの取得が有料プランでのみ提供されるケースが典型的です。

自社が必要とする機能と、それにかかる総コストを事前に確認しましょう。

ポイント2:【権利】商用利用は可能か、クレジット表記は必要か

ビジネスで利用する上で最も重要なポイントです。

商用利用可」とされていても、その範囲が限られている場合があります。

ロゴを独占的に使用する権利(所有権)が譲渡されるのか、それとも単なる利用許可(ライセンス)なのかは、ツールによって異なります。

利用規約をしっかり確認することが不可欠です。

ポイント3:【利便性】登録は不要か、操作は直感的か

手軽に試したい場合、アカウント登録不要で利用できるツールは非常に便利です。

また、専門知識がなくても直感的に操作できるかどうかも重要です。

多くのツールは無料でお試し利用ができるため、実際にいくつか触ってみて、自分に合った使い勝手のツールを見つけることをお勧めします。

3.【徹底比較】無料・商用利用OK!ロゴ生成AIおすすめツール15選

上記の3つのポイントを踏まえ、ビジネス利用におすすめのロゴ生成AIツールを厳選しました。

各ツールの特徴を比較検討し、あなたに合ったロゴ生成AIツールを見つけてください。

【比較表】ロゴ生成AI おすすめツール料金・機能・特徴一覧

ツール名料金商用利用登録要否出力形式
Canva基本無料(SVG形式のダウンロードは有料)PNG, JPG, SVGなど
Adobe Express基本無料(プレミアムプランは有料)PNG, JPG
Microsoft Designer無料PNG, JPG,PDF
Wix Logo Maker基本無料(ダウンロードは有料)PNG, SVG
Hatchful (by Shopify)※無料PNG
Looka有料PNG, SVG, EPS
DesignEvo基本無料(高解像度は有料)JPG, PNG, SVG
Fotor基本無料(高解像度は有料)JPG, PNG(背景透過は有料)
Placeit by Envato有料(単品購入または定額制)PNG
Hostinger Logo Maker (旧Zyro)無料PNG
Smashinglogo有料PNG, SVG, EPS
Logo.com有料 PNG, SVG
Namecheap Logo Maker無料PNG, SVG
Turbologo有料PNG, SVG
Brandmark.io有料PNG, SVG, EPS,PDF

  • 料金: 「基本無料」のツールでも、高解像度のファイルやベクター形式(SVG, EPS)のダウンロード、所有権の取得には有料プランへの加入が必要な場合がほとんどです。
  • 商用利用:「△」は無料プランでは不可、有料プランで可、またはサブスクリプションの場合など、条件付きでの利用を意味します。
  • 登録要否: デザイン作成自体は登録不要でも、最終的にデータを保存・ダウンロードする際には登録が必須となるツールが多数を占めます。
  • ※Hatchfulはサービスが終了、またはShopifyの他ツールに機能統合されている可能性があります。ご利用の際はShopify公式サイトで最新情報をご確認ください。

1. Canva

Canva

特徴

  • 豊富なテンプレート: 日本語対応のテンプレートが非常に豊富で、デザイン知識がなくてもプロ並みのロゴが作れます。
  • オールインワン: ロゴだけでなく、名刺やSNS投稿、プレゼン資料など、あらゆるデザインを同じツールで作成可能です。
  • 直感的な操作性: ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、誰でもストレスなくデザインを楽しめます。

こんな人におすすめ

デザイン経験が全くない初心者の方。ロゴ以外にも様々なデザインを自分で作りたい方。

Webサイト

https://www.canva.com/ja_jp/create/logos

2. Adobe Express

 Adobe Express

特徴

  • プロ品質の素材: デザイン業界の標準であるAdobeの高品質なフォントやデザイン素材を無料で利用できます。
  • AIによる提案: ビジネスの業種や好みのスタイルを伝えるだけで、AIが多数のデザイン案を自動で提案してくれます。
  • 簡単な操作: Photoshopなどの専門ソフトと異なり、初心者でも迷わないシンプルな操作性が魅力です。

こんな人におすすめ

無料でもプロ品質の素材にこだわりたい方。Adobeブランドに信頼を感じる方。

Webサイト

https://www.adobe.com/jp/express/create/logo

3. Microsoft Designer

Microsoft Designer

特徴

  • テキスト入力で生成: 「〇〇なロゴ」と文章で指示するだけで、AIが独自のロゴデザインを生成します。
  • アイデア出しに最適: テンプレートから選ぶのではなく、AIとの対話でアイデアを形にしていくことができます。
  • 完全無料: Microsoftアカウントがあれば、すべての機能を無料で利用でき、商用利用も可能です。

こんな人におすすめ

最新のAI機能を試したい方。具体的なイメージが固まっておらず、アイデアの壁打ちから始めたい方。

Webサイト

https://designer.microsoft.com

4. Wix Logo Maker

Wix Logo Maker

特徴

  • ウェブサイトとの連携: Wixのウェブサイトビルダーと完全に統合されており、作成したロゴをサイトにシームレスに反映できます。
  • 質問形式で生成: いくつかの簡単な質問に答えていくだけで、ビジネスに合ったロゴをAIが提案してくれます。
  • 完全な商用利用権: 有料プランでは、作成したロゴの完全な商用利用権と所有権を得られます。

こんな人におすすめ

Wixでウェブサイトを作成中、または作成予定の方。

Webサイト

https://ja.wix.com/logo/maker

5. Hatchful (by Shopify)

Hatchful (by Shopify)

特徴

  • Eコマースに特化: オンラインストアでの利用を想定したデザインテンプレートが豊富に用意されています。
  • SNSキットを自動生成: FacebookやInstagramなど、各SNSに最適化されたサイズのロゴ画像をまとめてダウンロードできます。
  • 完全無料: Eコマースの巨人Shopifyが提供する、完全無料のサービスです。

こんな人におすすめ

オンラインストア、特にShopifyで開業を考えている方。

Webサイト

https://www.shopify.com/jp/tools/logo-maker

※Hatchfulはサービスが終了、またはShopifyの他ツールに機能統合されている可能性があります。ご利用の際はShopify公式サイトで最新情報をご確認ください。

6. Looka

Looka

特徴

  • ブランドキットを提供: ロゴだけでなく、名刺やメール署名など、ブランドに必要なデザイン一式をまとめて生成・購入できます。
  • 多彩なAI提案: 好みのロゴや色、シンボルを選ぶと、AIがそれを学習して数百のユニークなデザインを提案します。
  • 購入後の編集も可能: ロゴを購入した後でも、サブスクリプションに加入すればデザインの微調整が可能です。

こんな人におすすめ

ロゴ単体ではなく、統一感のあるブランドイメージを最初から構築したいスタートアップ経営者。

Webサイト

https://looka.com

7. DesignEvo

DesignEvo

特徴

  • 10,000以上のテンプレート: 非常に多くのテンプレートから選べるため、インスピレーションを得やすいです。
  • 柔軟な編集機能: 直感的なエディタで、フォント、色、アイコンなどを自由にカスタマイズできます。
  • 低価格から利用可能: 無料プランもありますが、低価格の有料プランで高解像度データと商用利用権が得られます。

こんな人におすすめ

とにかく多くのデザイン案の中から選びたい方。コストを抑えつつ高品質なデータが欲しい方。

Webサイト

https://www.designevo.com/jp

8. Fotor

Fotor

特徴

  • 多機能な写真編集ツール: ロゴ作成だけでなく、高度な写真編集やコラージュ作成も可能な総合デザインツールです。
  • AI生成機能: テンプレートから選ぶだけでなく、テキスト指示でAIにオリジナルロゴを生成させることもできます。
  • 登録不要でお試し可能: 一部の機能を登録なしで試せるため、手軽に使い勝手を確認できます。

こんな人におすすめ

ロゴ作成と同時に、写真の加工や編集も行いたい方。

Webサイト

https://www.fotor.com/jp/design/logo-maker/

9. Placeit by Envato

Placeit by Envato

特徴

  • モックアップが豊富: 作成したロゴをTシャツやマグカップ、Webサイトなどに合成したリアルな完成イメージ(モックアップ)を簡単に作成できます。
  • 動画テンプレート: ロゴを使った短いアニメーション動画なども作成可能です。
  • 巨大な素材ライブラリ: デザイン素材マーケットの最大手Envatoが運営しており、膨大な素材を利用できます。

こんな人におすすめ

Tシャツなどのオリジナルグッズを販売したい方。自社ロゴが実際に使われるイメージを具体的に確認したい方。

Webサイト

https://placeit.net/logo-maker

10. Hostinger Logo Maker (旧Zyro)

Hostinger Logo Maker (旧Zyro)

特徴

  • 究極のシンプルさ: 会社名とスローガンを入力し、いくつかのシンボルを選ぶだけで、すぐにロゴが完成します。
  • Hostingerとの連携: レンタルサーバーで有名なHostingerのサービスなので、ウェブサイト構築との連携もスムーズです。

こんな人におすすめ

とにかく素早く、簡単に、無料でロゴが欲しい方。複雑な機能は不要な方。

Webサイト

https://www.hostinger.jp/logo-maker

11. Smashinglogo

Smashinglogo

特徴

  • プロ品質のデザイン: プロのデザイナーが使うような、洗練されたタイポグラフィやデザインルールに基づいてロゴを生成します。
  • ユニークな提案: 他のツールとは一線を画す、ユニークで独創的なデザイン案が期待できます。
  • 詳細なプレビュー: 名刺やWebサイト、アプリのアイコンなど、様々な使用シーンでの見え方を確認できます。

こんな人におすすめ

テンプレート感を避け、オリジナリティの高いロゴを求める方。デザインの品質にこだわりたい方。

Webサイト

https://smashinglogo.com

12. Logo.com

Logo.com

特徴

  • ワンストップサービス: ロゴ作成から、ドメイン名の取得、簡単なウェブサイトビルダーまで、ビジネスの立ち上げに必要なツールが揃っています。
  • 使いやすいエディタ: 生成されたロゴは、レイアウト、色、フォントなどを後から簡単に編集できます。
  • サブスクリプションモデル: 月額料金でロゴの編集やブランドキットの利用が可能です。

こんな人におすすめ

ビジネスの立ち上げ段階で、ロゴだけでなくドメインやサイトもまとめて準備したい方。

Webサイト

https://logo.com

13. Namecheap Logo Maker

Namecheap Logo Maker

特徴

  • 完全無料: ドメイン登録サービス大手のNamecheapが提供する、完全無料のツールです。
  • AIによる学習: 好きなフォントや色を選ぶと、AIがユーザーの好みを学習してデザインを提案します。
  • ベクターファイルも無料: ロゴデータはPNG形式だけでなく、編集可能なSVG形式でも無料でダウンロードできます。

こんな人におすすめ

コストをかけずに、後から編集しやすいベクター形式のロゴデータが欲しい方。

Webサイト

https://www.namecheap.com/logo-maker

14. Turbologo

Turbologo

特徴

  • 膨大なアイコン: 数百万点のアイコンライブラリから、自社のビジネスに合ったシンボルを選べます。
  • 手頃な価格: 比較的手頃な価格で、高解像度のベクターファイルやブランドガイドラインを入手できます。
  • 日本語サポート: サイトやエディタが日本語にしっかり対応しており、安心して利用できます。

こんな人におすすめ

豊富な選択肢の中からシンボルを選びたい方。コストパフォーマンスを重視する方。

Webサイト

https://turbologo.com

15. Brandmark.io

Brandmark.io

特徴

  • 高度なAI生成: キーワードを入力するだけで、AIが色やフォントの組み合わせを自動で考え、洗練されたロゴを生成します。
  • アイデア出しに最適: ロゴの作成・編集は無料で行えるため、デザインのインスピレーションを得る目的で使うのも有効です。
  • 豊富なファイル形式: 有料プランでは、印刷にも使えるEPS形式を含む、多様なファイル形式で納品されます。

こんな人におすすめ

どのようなデザインが良いか全く分からないため、AIにコンセプトから提案してほしい方。

Webサイト

https://brandmark.io

4.実践チュートリアル:Microsoft Designerでロゴをデザインしてみよう

Microsoft Designer

ここでは、直感的な操作で手軽に利用できる「Microsoft Designer」を例に、実際にロゴを作成する手順を解説します。

ステップ1:公式サイトへアクセス

まずはMicrosoft Designerの公式サイトにアクセスします。Microsoftアカウントでログインすれば、すぐに利用を開始できます。

ステップ2:メニューを選択

ステップ2:メニューを選択

左上メニューのグラフィックスから「アイコン」を選択します。

ステップ3:作りたいロゴのイメージをAIに伝える(プロンプト入力)

ステップ3:作りたいロゴのイメージをAIに伝える(プロンプト入力)

「作成する内容を説明します」という入力欄に、作りたいロゴのイメージをテキストで入力します。

例えば、「コーヒーショップのミニマルなロゴ、コーヒー豆のアイコンを入れて、色は黒と金で」のように具体的に指示します。

ステップ4:AIからの提案を選択・編集する

ステップ4:AIからの提案を選択・編集する

入力後、AIが瞬時に複数のデザイン案を下側に生成します。気に入ったデザインをクリックすると、左の編集画面でさらにテキストや色、レイアウトを細かく調整することができます。

ステップ5:完成したロゴのダウンロード

ステップ5:完成したロゴのダウンロード

デザインが完成したら、右上の「ダウンロード」ボタンをクリックします。PNG(背景透過も選択可)、JPG、PDF形式でダウンロードが可能です。

5.【重要】AI生成ロゴの著作権と商用利用7つの注意点

AI生成ロゴの著作権と商用利用7つの注意点

ロゴ生成AIは非常に便利ですが、ビジネスで利用する際には法的なリスクを正しく理解しておく必要があります。ここでは、安心して活用するための重要な注意点を7つ解説します。

注意点1:AIが作ったロゴに著作権は発生するのか?

日本の現行著作権法では、著作物は「思想又は感情を創作的に表現したもの」と定義されており、AIそのものは著作者にはなれません。

しかし、人間がプロンプトを工夫したり、AIの出力を大幅に修正・加工したりするなど、人間の「創作的寄与」が認められれば、その生成物には著作権が発生する可能性があります。

逆に言えば、簡単な指示でAIが自動生成しただけのロゴは、著作権で保護されない可能性が高いと言えます。

参考|文化庁:著作物 – 第2条(定義)

注意点2:学習データに起因する「意図せぬ著作権侵害」のリスク

AIは、インターネット上の膨大な画像を学習データとしています。そのため、AIが生成したロゴが、既存の著作物と偶然似てしまう可能性はゼロではありません。

日本の著作権法第30条の4は、AIの学習目的での著作物利用を原則認めていますが、これはあくまで学習段階の話です。

著作権法第30の4 著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用

著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

  1. 著作物の録音、録画その他の利用に係る技術の開発又は実用化のための試験の用に供する場合
  2. 情報解析(多数の著作物その他の大量の情報から、当該情報を構成する言語、音、影像その他の要素に係る情報を抽出し、比較、分類その他の解析を行うことをいう。第47条の5第1項第2号において同じ。)の用に供する場合
  3. 前2号に掲げる場合のほか、著作物の表現についての人の知覚による認識を伴うことなく当該著作物を電子計算機による情報処理の過程における利用その他の利用(プログラムの著作物にあつては、当該著作物の電子計算機における実行を除く。)に供する場合

引用元:e-GOV 著作権法

注意点3:ツールの利用規約は必ず確認する

最も重要な防御策です。ツールの利用規約には、

  • 生成されたロゴの商用利用の可否
  • 権利の帰属(所有権かライセンスか)
  • 禁止事項

などが明記されています。

ビジネスで利用する前には、必ず利用規約に目を通し、その範囲を遵守する必要があります。

注意点4:「商用利用可」でも商標登録できるとは限らない

多くのツールは生成物の「商用利用」を許可していますが、それは「商標登録」を保証するものではありません。

商標として登録するには、他者の登録商標と類似していないことに加え、その商品・サービスを識別できる特徴(識別力)を持つことなど、特許庁の厳しい審査をクリアする必要があります。

AIが生成したロゴは、他のユーザーが生成したものと似通う可能性があるため、商標登録が難しいケースも考えられます。

注意点5:生成されたロゴの独創性は十分か?

テンプレート的なデザインや、ありふれたシンボルを使ったロゴは、他社と差別化が難しく、法的な保護も受けにくい傾向があります。

AIの生成物を「たたき台」として活用し、自社のブランド理念を反映させた独自の修正を加えることで、デザインの独創性と価値を高めることができます。

注意点6:安心して使うための具体的な3つの対策

リスクを完全にゼロにすることは困難ですが、軽減することは可能です。

  • ①利用規約を熟読する
  • ②生成されたロゴが既存のデザインに似ていないかGoogle画像検索などで簡易調査を行う(ただし、これはリスクを完全に排除するものではありません)。
  • ③AIの出力を鵜呑みにせず、必ず独自のカスタマイズを加える

といった対策をしましょう。

注意点7:専門家(弁理士など)への相談

もし生成したロゴを事業の核として長期間使用し、商標登録も視野に入れているのであれば、最終的には弁理士などの専門家に相談することを強く推奨します。専門家の視点で調査・判断してもらうことが、将来の法的トラブルを防ぐ最も確実な方法です。

6.ロゴの品質を劇的に向上させるプロンプト(指示文)のコツ

AIに良い仕事をしてもらうには、人間からの指示、すなわち「プロンプト」が鍵を握ります。漠然とした指示ではなく、具体的で明確な指示を出すことで、AIの出力の質は劇的に向上します。

コツ1:基本的な構造「[スタイル]の[被写体]、[構成]、[色]」

まずは基本の型を覚えましょう。

ミニマリストスタイルの猫のロゴ、幾何学的な線で構成、白黒

のように、要素を分解して具体的に指示するのが有効です。

コツ2:具体的なイメージを伝えるための修飾語リスト

デザインの雰囲気を伝える言葉を使いこなしましょう。

  • ミニマリスト
  • ヴィンテージ
  • モダン
  • 幾何学的
  • 抽象的
  • マスコット
具体的なイメージを伝えるための修飾語リスト(構成・質感)
  • フラットデザイン
  • 線画
  • 3D
  • エンブレム
  • 水彩画風

コツ3:「してはいけないこと」を伝えるネガティブプロンプト

一部の高性能なAIツールでは、「ネガティブプロンプト」が有効です。これは「〇〇は入れないで」と指示するもので、意図しない要素がロゴに含まれるのを防ぐのに役立ちます。

(例:文字は入れないで、グラデーションは入れないで)

7.ロゴ生成AIを賢く活用し、ブランドの第一歩を踏み出そう

本記事では、ロゴ生成AIの選び方から具体的な作成手順、そしてビジネスで安全に利用するための著作権リスクまで解説しました。

ロゴ生成AIは、もはや単なる「お絵描きツール」ではなく、ビジネスの立ち上げやリブランディングを加速させる戦略的な武器です。

しかし、その強力な力を最大限に活かすためには、ツールの機能を理解するだけでなく、その背景にある法的な注意点を把握し、賢く付き合っていく必要があります。

AIの提案を鵜呑みにするのではなく、それを「優秀なデザインアシスタント」として活用し、ぜひあなただけのオリジナルロゴを創り上げてくださいね。

免責事項

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また、本記事は法的な助言を提供するものではなく、具体的な事案については、弁護士等の専門家にご相談ください。

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